「ファッションとデザイン重視」のPebble Time Roundのデザインの裏側と、現状のユーザー制作ウォッチフェイス(のダサさ)

CNETが、新たに発表されたPebble Time Roundのデザインの裏側を取材した動画を公開している。





巨大なデベロッパー向け開発サンプルや、3Dプリントされた文字盤プロトタイプなども目にすることができる。PebbleのCEOであるEric Migicovskyさんは動画中で「ファッションとデザインを重要視した」と語っているように、やはりおしゃれさも重要視されているようだ。

Pebble Timeでは無駄なアニメーションや、メニューデザインの改善などにより、おしゃれさを取り入れようとしていた。だが、もともとPebbleはガジェットオタク向けのものとして作られたということを考えると、なんだかいかにもアップル(とiWatch)を意識して無理やりこのタイミングで出した感じがする。

Pebble・Pebble Timeはユーザーがアプリやウォッチフェイス(盤面のデザイン)を自由に作ることができることも目玉となっているのだが、これまでのユーザーが制作してきたものを考えると、このPebble Time Roundのデザインとマッチするようなものはなかなか出てこないだろう。


実際のところ今のところ存在するウォッチフェイスのデザインの中で、優れたデザインのもの、もしくは「おしゃれかつ優れたデザイン」のもの、もしくは「Pebble Time Roundに似合いそうなお洒落なデザイン」のものは数えるほどだ。





ここにPebble Timeのウォッチフェイスストアのトップページから見ることのできるウォッチフェイスの画像を適当に張っておこう。Pebble Time Roundのデザインの方向性と、実際に存在するこれまでのPebble Timeユーザーの制作したウォッチフェイスのデザインの方向性の違いが判るはずだ。





なんかこう、もっとオタクっぽい方向性では完成度が高かったりしているものの、Pebble Time Roundの持つお上品なおしゃれっぽい物はほとんどない。中には実用主義的な方向を目指したものとは違う、ヒップスターを狙ったださかっこいいウォッチフェイスもあるが、それもまたTime Roundのおしゃれさとは違うし。また、四角い画面を使って(適当に)時計機能を配置するのでは、適当に要素を配置してもある程度なんとか形になったかもしれないが、円形の画面でそれをするのとではデザインの難しさも違う。

Pebble社が独自にデザインしたウォッチフェイスをもっとたくさん出せば、Pebble Time Roundはもちろんのこと、Pebble Timeだって(そしてそのユーザー制作のウォッチフェイスだって)もっとおしゃれな方向に傾いていく可能性もあるだろうと思うのだが。

Pebble Time Roundが11月に世に出た後に、果たして人々が身に着けるのはどんなウォッチフェイスだろうか。発売が楽しみだ。


(abcxyz)

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