Pebble Timeプロジェクトアップデート:本体は30m耐水。バッカー限定刻印や充電の話も。

Pebble Timeプロジェクトアップデートの新しいもの「Update #11」が公開された。そこでは、新たな各色のPebble Time / Pebble Time Steelの参考画像が掲載されている他、資金提供者向けの特別な刻印、耐水性の話、充電方法に関しても記されている。

-新公開の画像-

画像はKickstarterプロジェクトページの「Update #11」から確認されたし。

各タイプ、各色の参考画像が公開されているほか、資金提供者の証として時計版裏面に刻印される刻印も明らかにされており、今回資金提供した人にはロケットの絵と「Kickstarter Backer」の刻印が、そして初代Pebbleとこの新しいもの両方に資金を提供した者には「2X」と書かれたチャンピオン杯の絵とともに「Champion Kickstarter Backer」との刻印がなされる。

時計版裏面の画像からは「30M Water Resist」(30m耐水)の文字も読み取れる。耐水性に関してはもっと詳しく記載されているので後述。

-「Timeline」開発者向けプレビュー-

別々のアプリに格納されている情報を一括して「過去・現在・未来」という"タイムライン"で見ることのできる新たに導入される機能「Timeline」(これは初代Pebbleにも対応するという話だ)のSDKデベロッパープレビューも公開された。詳細はPebbleデベロッパーブログで確認できる。

-耐水性-

さて、耐水性に関してだが、残念なスマートストラップの非耐水性の話とは違い、こちらはそのテスト関連の話まで詳しく書かれている。以下めんどくさいのでPebble Timeとだけ記しているが、耐水性に関してはPebble TimeもPebble Time Steelも同じである。

ほとんどのスマートウォッチはIEC 60529 IPXXスケールもしくはそれ以下の耐水性だが、Pebble TimeはそれよりもしっかりとしたISO 22810スタンダードのテストを行う。通常の静圧テスト以外にも、すべてのPebble Timeウォッチは製造過程で高圧空気を用いた漏れテストを行う。このテストリグの名前までわざわざ記してあり、スイス製の「Witschi Proofmaster」というそうだ。

以上は日常生活を送る上での耐水テストだが、Pebble Timeではそれだけでなく、より「ダイナミック」な、水泳などの状況を想定したテストも行っている。これは水車のような装置で、Pebble Timeを水車のスポークにつけて、何度もジャポジャポと水中に入れ込むテストだそう。

「Pebble Timeはダイビング用のものではない」と断ったうえであるが、「ほとんどの」機械的な部品は水深50mに耐えれるとしている。マイクが付いているにも関わらずこれが可能になっているのは、Pebble Time内部には薄い膜(メンブレン)が入っており、これが水からマイク部分を隔てている。そしてどうもこの薄膜が静圧への耐性がそこまで無いようで、そのために文字盤裏画像に表記されている「水深30m」まで対応とのレーティングになったようだ。

いずれにせよこれは、初代Pebbleの「5ATM」(50m耐水)よりはレベルが下がるものの、日常的に30mであれ50mであれ潜る人が全Pebbleユーザーに占める割合はそう多くないだろうから問題ないだろう。Pebbleユーザーのダイバー割合に関しては当てずっぽうだが、もし割合が多ければ製作側はそれを考慮してこの点について妥協しないであろうからあながち間違いでもなかろう。

-充電方法-

今回のQ&Aでは、Pebble TimeとSteel版の充電方法について訊かれている。それに関しては、「共に初代Pebbleについていたのと似た磁性USBチャージケーブル」がついており、Pebble TimeとPebble Time Steelでは同じものが用いられるとしている。ただ、充電用の接続部は(スマートストラップのためのデザインもあってか)従来の本体左面ではなく、時計盤面の裏となっている。


初代Pebbleの充電ポートの写真を見ていただければお分かりになると思うが、従来は(無理をすれば)Pebbleを腕に装着したまま充電可能だったのに、新たなPebble Timeシリーズではいちいち外さないといけないようだ。しかも、私が標準ストラップから交換して使用しているNATOストラップは、時計盤面裏側もストラップが覆い隠す形になっているので、これを使い続けるとすればいちいち本体からストラップ自体を外さなくてはいけないようだ。めんどくさいな。


(abcxyz)

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