アナログ針にレトロなモノクロディスプレイの華麗な融合!レトロで新しいアナデジスマートウォッチ「mim X」



スマートウォッチを手放せないけどアナログウオッチのフォーマルさが必要な状況が多くて難儀している…なんていう人にも最近は良い時代になってきた。液晶部分を持たない(そしてスマートさに欠ける)スマートウォッチや、ディスプレイなしでスマート機能を付加するSmart Buckle、はたまたアナログ時計に液晶部分が限定的についた形にすることで時計としての美しさを保ちつつ(ガジェットらしさを消して)スマートウォッチの機能を持つNokiaのSteel HRなどの登場だ。だがKickstarterに颯爽と現れたmim Xはスタイリッシュかつガジェットオタク心をくすぐるなんとも楽しそうなデバイスなのだ。



ぱっと見はただの美しいアナログ腕時計。しかし必要とあらば時計のガラス部分にモノクロ液晶を表示できる。こんなに楽しい、そしてどこかしらレトロなデバイスで、しかもスマートウォッチとしての機能を備えたデバイスがこれまで存在しただろうか?

動画に出てくるプロトタイプを見る限りは、液晶部分はたまごっちとか、モノクロのPALMとか、まだガジェットに夢と希望が溢れていた時代を思い起こすモノクロ液晶。このようなレトロなモノクロディスプレイを採用したスマートウォッチはこれまでにも存在しなかったわけではない。Kickstarterで出資して手に入れた(今は誰かにあげてしまってもう手元にないが)「MetaWatch STRATA」も同様のディスプレイを持ったスマートウォッチであった。しかしmim Xは液晶を表示しない状態でもアナログ腕時計としての機能を持っている点で優れている。


通知がないときにはデジタル表示をなしにする事もできるようだが、アナログ表示とデジタル表示で同時に二つのタイムゾーンを示すことのできるデュアルタイムゾーンもある。スマートウォッチとしては、着信者表示は当然のこと、WhatsAppやFacebook Messenger、Wechat、Message、などのメッセージやメールを確認できるほか、Twitter、Instagramなどのアプリからの通知も表示可能。表示させたくない通知を設定で指定することも可能だ。マイクは搭載していないので腕時計に話しかけたりとかはできない。


アクティビティートラッカーとしても機能し、心拍数系を裏面に搭載している。睡眠のトラッキングも可能なようだ。デバイスとしてはAndroid 5.0以上とiOS 8以上対応とされるが、アクティビティートラッキング機能に関しては「Apple Health」と統合可能とされているだけでGoogle Fitに関する記述はない。


バッテリーの持ちが悪いスマートウォッチの大きな欠点は、バッテリーが切れたらただの何も表示されないアクセサリーと化してしまうことであった。そのために、必要な時以外は時間も何も表示しないという馬鹿げたスマートウォッチも沢山存在した。mim Xはディスプレイを表示せずに使うのであれば40日間バッテリーが持ち、機能をフルに使う場合でも7~10日持つという。充電は時計のケース部分を包み込む形のクレードルで。自分で使って言うのもなんだが、「クレードル」というのも懐かしい響きじゃないか。暗いところではLEDで文字盤部分を照らす(文字盤が発光するのではなく!)というこれまたレトロな仕様。


ケースは316Lステンレススティール製、風防はミネラルクリスタル。5ATMでIP68を取得。なお、透明なディスプレイがアナログ部分よりも手前にあるという仕組みはTransparent Levitation Display (TLD)」として特許申請中だとのこと。

mim Xは資金調達期限を38日残し、すでに目標金額の133%を達成しているのも、どこかしらレトロさを醸し出すこのスマートウォッチに期待する人々の多さを表しているだろうか。





Image courtesy of mim X

Source: Kickstarter

(abcxyz)

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