ARODY Backpackを海外出張に持って行ってみた。




先日レビューしたモジュール式ビジネスバックパックARODY Backpack。先日エストニアのタリンへの出張に持って行ったので、そのときの感想を脈絡無く書き記す。




便利なのは、ホテルについてすぐに荷物を分離することができたこと。オーガナイザー(小)はいわゆるトイレタリーバッグとして使用し(実際にトイレタリーバッグみたいにつるすことができたらなお便利だと思った)、以下のものを入れていた:

・小さいハサミ:髭とかをちょこちょこ切るためのもの。リトアニア旅行の時に買ったもので、飛行機に持ち込める刃渡りのもの(JALによれば「ハサミは刃体が6cm以下で先が著しく尖っておらず、また刃が鋭利でないもの」)

・髭剃り貝印Xfit。替え刃が一つ一つ独立したケースに入っていて、持ち運びに便利。

・爪切り+QQのキャッチャーつき爪切り

・石けんチャーリーのペーパーソープ、レモンの香り。一度濡らした石けんは表面がベトベトするのでペーパーソープを持って行っている。

・ティッシュペーパー日清紡の水に溶けるポケットティッシュ。紙のないトイレに遭遇したときに。

・制汗デオドラントデオナチュレ ソフトストーンW。汗に。

・消臭芳香剤リセッシュ除菌EX。服とかが臭くなったときに。

・シャンプー+コンディショナー:2in1タイプのライオン ソフトインワンシャンプー 60ml。シャンプーやコンディショナーがないホテルもあったりするし。体は石けんでなんとかなっても頭髪はシャンプーがないときついこともおおいし。

・両面テープニチバン ナイスタック 強力タイプ。両面テープである必要は無いかも知れないが、テープはなにかと役に立ってくれる。

・物干しロープ:ランドリーロープとも言う。旅行先で選択する際に使う。両端はクリップ状になっておりホテルの部屋の中に引っかける。ロープ部分は2本のゴムロープが螺旋状になっており、服をロープに掛けるだけでなく、その間に服を挟み込んだりもできる。アウトドアショップとかに売っているかも。
・歯ぎしり用ナイトガード:歯ぎしりが酷いため毎晩これを歯にはめて寝る。



これらのものを使う場所はホテルの中のみなので、オーガナイザー(小)をホテルに着いたらまずバックパック本体から取り外してバックパックを身軽に。写真左が取り外す前、右がオーガナイザー(小)を取り外したところ。



バックパック本体に入れたものはインスタグラムに記している。



その中から一部抜粋:

・トラベルポーチEagleCreek PackIt。10gと非常に軽量で場所をとらないトラベルポーチ。いつも歯ブラシと歯磨き粉、デンタルフロスを入れている。何故これらをトイレタリーバッグに入れないかというと、歯磨きはいつでもすべきだと考えているから。歯磨きは一時なれど、歯は一生ものですからね。デンタルフロスは様々なものを試してきたが、ジョンソン・エンド・ジョンソンのリーチが一番。

・雨具モンベル バーサライトジャケット、ただの「撥水」製品ではなく、れっきとした「雨具」でありながらもジャケット単体の重さは168gでペットボトルサイズ。写真ではバックパックの中左下に見えている。

・クラッチバッグ:写真オレンジ色のものリヒトラブ クラッチバッグA5。中にはのど飴とか携帯ラジオとか手回し発電機Card Generator CG1とかケーブルとかいった細々としたものを入れていたかな。

・衣類圧縮収納袋:着替えを入れたActeon Compression Packing Cube

・充電器:写真では見えないけどMOGICS Bagelをアダプタコンパートメントに入れている。

・オート麦ドリンク:写真上でジップロックに入れられているのはフィンランドElovena社のオート麦でできたチョコレート飲料。小腹が空いたときにおすすめ。美味しい。是非フィンランドにお越しの際は探してみて。

あとinstagramに記し忘れたが、これにSurface 3GPD Pocketも入れている。

ホテル到着時には、先に述べたようにオーガナイザー(小)を取り外したほか、着替えが詰まったActeon Packing Cubeもホテルのベッドに放り投げてバックパックを身軽に。そのまますぐにバックパックを背負って仕事に出かけられる。




オーガナイザー(大)のナカミはこちら:

・電池チェッカー:何故入れているかは謎だがお爺ちゃんの形見の古いソニー製のSony BC-330D。美しく格好いい。再販すればいいいのに。

・カード型SIMカード入れ:海外に行くときはプリペイドSIMカードの入れ替えとか…と思いきや、自分はフィンランドの通話契約でEU国内でも普通に通話もデータ通信もできたのだった。いらなかったか。

・シグナルミラー:目の中に睫が入った時ぐらいにしか使うことはまずないが、Ultimate Survival社のStarFlash Ultraシグナルミラー。これは水の中でも浮くタイプ。

・酔い止め:乗り物酔いするタイプなので。ヘルシンキ-タリン間の3時間ほどのフェリーの旅も海があらぶれる際には遊園地の遊具並みに上下左右に揺れる。普段はセンパアを常備しているが、今回持っていたのは前回帰国時に日本の空港で買った大和合同製薬の薬用酔い止めドロップ

・モバイルバッテリー:日本のcheero Power Plus 3。モバイルバッテリーは取り出しやすいようにオーガナイザー(大)に入れている。

・スケッチブック:おなじみマルマンのB5

・裁縫道具:船旅中は暇だったので、Kickstarterで出資し、2013年からずっと使い続けている初代Notabagのほつれた部分を縫ってた。

・ケーブル類

メインバックパックの中にもこちらにも変な防災グッズが入っていると思われるかもしれないが、事故や災害はいつ降りかかるかわからない。2011年3月11日の東日本大震災は三鷹の森ジブリ美術館で経験しただけだが、それ以前から持っていた備えの意識がより強化されたのは事実だろう。

なおタリン-ストックホルム間で「バルト海のタイタニック」と呼ばれるフェリーM/S Estonia号が1994年9月に沈没し、989人の乗客のうち857人が死亡するという悲劇が起きている。タイタニックの死亡率は68%、この事故では86%が死んでおり、タイタニックを超える海難悲劇と呼べるだろう。フェリーの車が乗り入れる部分から浸水し、1時間以内に沈没してしまった。救命用具などは十分用意されていたはずであったが、この事故は夜中に発生したこともあり、人々が気づくのが遅れ、さらに嵐の夜だったことで救助もなかなか近づけない状況であった。

まあ、そんな状況ではこのような備えも何の役にも立たないだろうが。





なお、タリンではPeak DesignのEveryday Backpackのグレーモデルを背負っている人を発見した。もともとKickstarterで製品化されたこのバックパック、実は20Lモデルを自分も持っていてレビューもしているし、以前タリンに来たときに使用していた。だが、今回ARODY Backpackを背負ってみて断言出来るのは、少なくとも自分にとってはARODY Backpackの方が格段に背負いやすく、疲れにくいと言うこと。

Everyday Backpackの一つの売りは、ショルダーベルトの肩に近い側に回転軸入っていて、これによりどんな体型にもフィットする、という事なのだが、自分の場合はこの部分が疲れる原因となっている。このせいで、ショルダーベルトの肩付け根部分が何故だか使用中にだんだんと体の軸に対してハの字状に開いてきて、肩からショルダーベルトがズレ落ちてしまうのだ。特許出願中の左右のショルダーベルトを繋ぐストラップもデザインは好きだが使い勝手の面はイマイチだし、これを使えばショルダーベルトが肩からズレ落ちはしないものの、それでも背中全体が疲れてしまうのだ。様々にショルダーベルトの長さを調節して試してみたが、内容物を少なくする以外に背中を疲れさせずにEveryday Backpackを背負うことはできなかった。

もう一つ断言出来るのは、Everyday Backpackは今まで目にしたバックパックの中で一番格好いいものであるということ。だが背負って疲れるバックパックではそこにファッション性以外の意味は少ないだろう。

一方のARODY Backpackはと言えば最初に見たときには、愚直すぎるショルダーベルトのデザインに「これで背負い心地が良いわけがないだろう」と思ってしまったが、意外や意外、Everyday Backpack以上にものを詰め込んでも背中は重さを感じにくく、長時間背負っていても疲れにくかった。単純なARODY BackpackとEveryday Backpackとの重さ比較としては、ARODY Backpackは何も入れずにバックパック本体が1150g、オーガナイザー(大)が270g、オーガナイザー(小)が200gで、Everyday Backpackの方が何も入れずに1350g。なので何も入れていない状態ですでにARODY Backpackの方が重いのだが、それでも、より多く詰め込んでも疲れないのは凄い。



参考にならないかも知れないが、とりあえず両者を背負ったときの様子を横から比較したところ。メインバックパックが薄めの形状なのでより体の芯に近い位置に重さが来るのかな。



最初に述べたとおり脈絡のない投稿となってしまったが、出張にARODY Backpackを持って行って良かった。ビジネス使用に適切なスタイルを保ちながらも収納力はあるし、モジュールの切り離しが可能な利便性もある。今回は更に長時間背負っていても疲れないことが判明した。

そんなARODY Backpack、プロジェクト終了まであと8日を残し資金は24%集まっている状態。記事を執筆している3月21日現在も未だにスーパーアーリーバードが残っているので、気になる方はぜひKickstarterでARODY Backpackを確認されたし。






(abcxyz)

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