「将来はAI司令官が国境を守る」露ゲームデベロッパーNival、RTSゲーム世界初ニューラルネットワークAI採用。

ロシアのゲームデベロッパーNivalのPRマネージャーから、同社の『Blitzkrieg 3』の3月のアップデートでRTSゲームでは世界初のニューラルネットワークAIを採用したとYouTubeリンクとプレスリリースへのリンクが送られてきた。





NivalのAI、「Boris」は、マップを絶えずスカウトし、積極的に手持ちのユニットを再配置、状況に応じて戦術を変える、などしている。

例として動画でもあげられているのは、一台の戦車が現れたことに対して落下傘部隊を送り込むも、もっと敵戦車が登場したことに対し、落下傘部隊を建物内に隠れさせ守るなど。

Nivalの創設者でCEOのSergey Orlovskiyはプレスリリースの中で、「世界のトップ企業がこの問題に取り組んでいる状況だが、我々はRTS初のニューラルネットワークAIを作り出すことができた」、「Borisがフェアにゲームをプレイすることは注目に値します。彼はフォグ・オブ・ウォーで隠されている情報を使いませんし、敵に関するその他の隠れた情報についても同じことです。我々は彼に基本的な戦術行動だけを教えていますが、彼はトレーニング中に様々な戦略を生み出したのです。彼は才能ある軍師のように決断します。今では彼の行動を予想するのも難しくなりました、そして一番重要なことは、彼の行動と人間の行動とを見分けることも難しくなったということです」と語っている。


これが実際の戦争に使われるようになったら…などと思わずに言われないが、Nivalもそう考えているようだ。プレスリリースの締めくくりには「遅かれ早かれ、AIベースの将軍たちは人間を超越し、AIに司令される軍隊が国境を守るようになるだろう」と書かれている。

『Blitzkrieg 3』は現在Steamで早期アクセス中。


[via Nivalプレスリリース]

(abcxyz)

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