2014年12月11日木曜日

Fairphone OSが1.8にアップデート。今後Android Jelly BeanからKitKatにアップデートは無理なようだが、その理由とは?




Android 4.2.2をベースにしたもので、名称は「Kola Nut」(コーラ・ナッツ)。元々ナッツ系の名前だったのが何故か1.6では「Cherry」になっていたのだが、またナッツ系に戻ったようだ。


数日前にはFairphone公式ブログで、初代Fairphoneの今後のサポートについてこのアップデートについて詳しく書かれていた。透明性やその(物理的ではなくソフト的な)寿命、どれだけ最新のソフトにアップデートしてついていけるか、これまで克服してきた課題や、今後の課題について書かれている。





その中に書かれているのが、Android 4.4が今後も初代Fairphoneには提供できないであろうということ。現在のFairphoneはAndroid 4.2.2(Jelly Bean)ベースのOSとなっており、本当なら4.4(KitKat)を提供できるようにしたいのだが、そこには提供できない理由があるのだ。

Fairphoneの使用するチップセットはMedia Tekという会社のもので、この会社はLinuxカーネル部分は公開しているものの、Androidソースコード部分は公開していないという問題。これが原因で4.4をベースにしたFairphone OSが提供できなさそうだということだ。(ただここには「as of now, it is still uncertain if it will be possible」なので、もしかしたら4.4ベースのものが出てくる可能性も無いことはないようだが)

ただ、Fairphone開発側としても、何も理由なくこのMedia Tekをチップセット提供元として選んだわけではない。その部分もちゃんとブログに記してあり、それによればFairphoneプロジェクトがまだ小さかった2013年当時システム・オン・チップの提供元としてはそもそも選択肢が少なく、Fairphone側が求めるものを提供するところとしてはMedia Tekが最も適したところだったから、ということ。また、現在でも、完全にオープンなチップセットプラットフォームは存在しないそうだ。

現在のところも4.4ができないかと模索しているようだが、現実には4.2以上にはできないとみられている。だが、だからといってアップデートが今後もされないわけではなく、これからもアップデートを提供し続けていくという心強い言葉も書かれている。





そして出てきたのがこの「1.8 Kola Nut」。そのアップデートの詳細には、4.4を意識したところもある。


・ホームスクリーンとランチャーがAndroid 4.4 KitKatっぽくなった
*ただし、それのせいでOSをアップデートするとホーム画面のアイコンを位置から並べ直さないといけなくなる。
・バグとセキュリティーの修正
・Fairphone Updater appの更新
・(初代FPのみ)カーネルドライバに変更を加え、ゴーストタッチ(ミスタッチ)や残像を制限
・Bluetoothスタックの相互運用関連の改善
・(初代FPのみ)About phone > Statusでシリアルナンバーが表示されていたのが、ただの番号「123456789ABCDEF」が表示されるように変更
・ビデオカメラAppのエフェクトでクラッシュの原因となっていたものを削除
・サポート言語にカタルーニャ語を追加
・SMSからMMSへのコンバージョンの改善
・GPS EPO(拡張予測軌道)のダウンロードが初期設定ではオフに。これにより、GPSアシストがあるところでは素早くエリアが識別される
・すでにストレージアップグレードを済ませているユーザーから、SDカードに保存されている曲を着信音にできないと報告があったのでこれを修正
・Stock Androidユーザー向けに:Fairphone UpdaterにGoogle Apps Installerを移動させたので、Stock Androidを走らせている最中にアクセスできるように
・(よくわからないけど)CVE-2014-6041とCVE-2013-6272のセキュリティー修正が完了。あと、以下のAndroidセキュリティー修正が統合した:ANDROID-10227498, ANDROID-10148349, ANDROID-9950697, ANDROID-9695860, ANDROID-8617715, ANDROID-8476102 and ANDROID-8219321




ホーム画面あたりの変更は、例えば、これまでアプリ一覧画面からウィジェットを選択していたのが、ホームスクリーン長押しで置けるようになっていたりもする。





今後も初代Fairphoneのアップデートは、バグ修正やBluetooth関連の修正などを6から8ヶ月に渡り続けていくという。また、ソフトウェアのサポートとセキュリティーアップデートはサードパーティとの共同作業になるが少なくとも2016年末までは続ける予定という。

ソフト面でのオープンさを目指すFairphoneだが、なによりもこういった情報を正直にユーザーに伝えてくれるという意味でのオープンさも素晴らしい。


(abcxyz)



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