2014年6月9日月曜日

音質に期待しないで多摩電子工業のBluetoothステレオレシーバー買ってゼンハイザーHD598につなげてみた






家では、プリン色でお馴染みのゼンハイザーのヘッドホン、HD598を使っている。音質も良いし、つけ心地も悪くない。そして、家の中にいるときには来客の音とかにも気づかないといけないので、オープンエアであることも重要。あとはコストパフォーマンスの問題で、長いこと悩んでこれにした覚えがある。多分数年前のことなのであまり覚えていないが。結局その選択は間違っていなかった。付属ケーブルが3メートルもあって、取り回し辛いことを除いては。

長いから絡まったりケーブルに人が(自分が)引っかかったりしないように、こんなふうに結んでいるが、結んだら結んだで邪魔だし、かと言って伸ばしたまま使えばやっぱり引っかかったり、ヘッドホンをつけていることを忘れて/ケーブルが長いのをいいことに動き回った挙句、ケーブル長よりも遠くに移動しようとしてヘッドホンが外れ落ちたり、ケーブルが抜け落ちたり負担がかかったりとかする。





でもフィンランドの首都ヘルシンキでは、昨年はトラムの中で使っている人を見かけたし、今年の春には町中でこれをして歩いている人がいたのだ!(同一人物かも知れないが。)

オープンエア式なので、遮音性はないし、音楽を聞いていたら他の人にも聞こえてしまう。フィンランドでは電車内で通話をするのは当然のことであるその一方で、音楽ダダ漏れとか、普通にスピーカーで音楽聞いている人とかもいるが、そちらは迷惑がられているようである(HD598の人は目の前にいたのだが、音はほとんど漏れていなかったように記憶している)。





私は別に外に出て使おうとは思っていないのだが、メインの(iTunes)音楽ライブラリーがAsus t100taのHDD内にあり、なおかつiCloudなんて便利そうなサービスにもお金を使いたくない私にとっては、パソコンについてるBluetoothを利用して、そこからヘッドホンにひっつけたBluetoothレシーバーに音楽を飛ばして聞くのは悪くないアイデアに思えた。

本来ならBluetoothのついたヘッドホンを買うのが、自分が求める環境を作るのに最適な選択肢なのだが(例えばJabra Revo Wirelessとか)、すでにヘッドホンは幾つもあるし…なんて思うと、Bluetoothオーディオレシーバーだけ買うのが一番安く済むし、すでにある"私財"を活用できるしということで、オーディオレシーバーひとつください。

とはいってもまだそんなもの一度も使ったことないのでいきなり高いものに飛びつく気はなかった。NFC機能とかもあったらあったで使うかもしれないが、t100taの方が対応していないから別になくてもいい。(Jabra Revo Wirelessには付いているけどね)

また、Bluetoothオーディオレシーバーの安いものは音質が悪いとかそういう問題もよく聞くが、初めて買うものだし、お金もそんなあるわけじゃない。無理して音質のいいのを買わずに、手頃な価格の物を選ぼう。小さくて、簡単に充電できるのがいい。あと、音量調整とか、次の曲/前の曲の選曲機能くらいは欲しいかな。日本の会社が作ってると尚いい。別に通話用途に使うわけじゃないからマイクは別に無くてもいいよ(あってもいいけど)。

そうして見つけたのがこれ。





多摩電子工業のTB308Kだ。この製品の良い所は、その大きさと、MicroUSBで充電できるというところ(これ重要)だ。ただし、充電中の使用はできない。





購入前に色々調べてみた限り、Bluetoothオーディオレシーバー製品の中には専用のケーブルを使用しないと充電できないというものが多いようだった。これはつまり、持ち運ぶケーブル(家の中でしか使わないと思うので正しくは「収納するケーブル」か)が1本増えるということ、それはいただけない。

(面白いところでは、同じく多摩電子工業が、単4電池1本で使えるS4101というのも作っている。エネループをたくさん持っているのでこれにしようかとも考えたが、価格と大きさ、そしてもし持ち運ぶしても、どのみちMicroUSBケーブルはスマホ充電用に常に携帯しているから、という理由でTB308Kにした。)




さて、安いからと期待はしていないTB308Kの音質の方はどうだろうか。別に私も音に詳しい方じゃないので眉に唾をつけて読んで頂きたくはあるし、FairphoneとAsus t100ta、Nexus 7 (2013)で試したのだが、以下の要素のせいで、t100taでは比較が難しかった。

・Fairphone(Android OS 4.2.2)とNexus 7 (2013 一応書いておくとAndroid OSは4.4.3)では、TB308Kの方から音を出す設定にしても、スマホ本体のヘッドホンジャックにプラグを差し込んだらそちらから音が聞こえるようになる。TB308Kに挿し戻したらそちらから音が聞こえるように。(同時に挿しても先に挿した方からしか音はしなかったように記憶している)

・Asus t100taでは、TB308Kの方から音を出す設定にしていたら、タブレットのヘッドホンジャックにプラグを差し込んでも、そちらからは音が聞こえない。

音質は、少なくともFairphoneにおいて、最初にKossのPorta Proで試し聞いた時には、本体に挿した方がだいぶよく、TB308Kからだとすこしくぐもった感じに聞こえた。

(Kossはアメリカの会社だが、なぜかPorta Proはフィンランドでの使用率がとても高い。一番多いのはやっぱりこの黒に青が映えるこいつ。さすがに猫も杓子も同じPortaProを使っていると個性的なのが使いたくなるのか、真っ黒ななんとか周年記念版とか、赤いのとか、白いのとかを使っている人もいるけど、そういうのはちょっと値段が高い。)



たとえば、Tranzpotter - Journey(多分前買ったスマホに入ってた曲だろうな)の1:30秒あたりに聞こえる音(以下の動画内だと1:32あたり)が、本体直挿しだと「びしやぁーー」と聞こえるのがTB308Kに挿すと「びししししー」と、ちょっと詰まった感じに聞こえる。これに関してはHD598で後に聞いた時にも再現された。





一方、この動画をAsus t100taで見た場合と、Asus Nexus 7(2013)で見た場合に置いては、直挿しでも「びしやぁーー」、TB308Kでも「びしやぁーー」という感じに聞こえた。

t100taでiTunesを通して再生。iTunesの設定では「Direct Sound」、ビットレート「192 kHz」、B/SMPL「24」としているが、Windowsのサウンド設定のスピーカーなりヘッドホンなりのプロパティ>「詳細」内のサンプルレートやビットの深さの設定は「2チャンネル、16ビット、441000 Hz(CDの音質)」から変更できない(グレーアウトしている)。t100ta直挿し>TB308Kをオンにしてそっちに挿し込む>TB308Kをオフにしてt100taに挿し直す…などしながら色々と聴き比べてみたが、少なくとも私の耳で聴き分けれる程の大きな違いはなかった。

最初にFairphoneで聴き比べた時には「ああ、音質を求めるなら直挿しで、利便性を求めるならTB308Kか。まあそれならそれでいいか」なんて思っていたのだが、もしかしたらこれはデバイスによって音質に違いが出るのかもしれない。Nexus 7 (2013)での聴き比べでもさほど音質に違いはなさそうだ。ちなみにBluetoothのバージョンはFairphoneもt100taもNexus 7 (2013)も4.0。

ただ、繰り返すが、私は音質の判断には自身がないので、私の言葉を鵜呑みにして購入して「音質が悪いじゃないか!」とかなっても私は責任を取らないよ。

音を何も流さない時には微かなホワイトノイズが聞こえるし、まれに音がプツプツなったりするが、これは周囲の電波環境などにもよるのだろう。少なくとも私の環境(家の中)ではプツプツ音は本当にまれにしか生じないので、気にならない。いい買い物だった。

あと、Fairphoneとt100taとNexus 7の3台を同時にTB308Kとペアリングさせて使っていたのだが、「ひとつのデバイスからTB308Kに音楽を飛ばして聞いている時に、別デバイスに通知が来た」状況だと、音楽が消えて通知音が聞こえてからまた音楽が聞こえ出すようになった(t100taで音楽聴いていて、Fairphoneに通知が来たんだったかな?)。ただ、「Nexus 7で音楽を聴いていて、音楽を停止、その後t100taで音楽を再生」した場合、t100taは内臓スピーカーから音楽を鳴らしだした。また、パソコンで音楽を聴いていて、その後スマホのLINEで電話を受け、TB308Kの電源を切ろうと電源ボタンを長押ししたら、なぜかスマホ側から電話を発信してしまうことになった。どうしたものか、Bluetoothの送受信をうまく分けれないか、デバイス別に簡単にオン/オフできないものか、とググってみたら、DENONの公式ブログが『「Bluetoothを使いこなす5つの方法」 第4回 複数のデバイスで使える「マルチペアリング」を使いこなそう』なんていう記事を公開していた。

だが書いてあることは、「音を飛ばしたい機器のBluetoothをオンにして、使わない機器のBluetoothをオフに」というようなこと。期待していた内容とはちょっと違った。というのも、常時FairphoneとペアリングしてPebbleを使っているので、オフにしたらPebbleもオフになってしまうので少々めんどくさいし、オーディオレシーバーとかPebbleとかだからまだ良いとはいえ、例えばBluetoothキーボードやマウスなどの入力機器とオーディオレシーバーを同時に使っている状況でオフにしないといけないとかだったら面倒くさくてしょうがない。だからもっとスマートで、洗練された方法があるに違いない。

と思って、色々調べてみたものの、結局はBluetoothのオン/オフか、ペアリングをし直すしかなさそうだ。まあ、シンプルと言ったらシンプルだが、もっと「Bluetoothのオーディオ部分だけオフ」とか「今はこのBluetoothデバイスちょっと使えなくしたい」とかもできればいいのに。メインの使い方は「パソコンから音楽を飛ばす」なので、今はスマホの方はペアリングの方は解除して使っている。

もし「パソコンで音楽を聞いて音楽を飛ばす」という私と似たような使い方を想定して、購入を考えているのであれば、以下の点も知っておいて損はないかもしれない。

・パソコンのiTunesで音楽を聴いていて、別ウインドウを表示させている状態でTB308Kのボタン操作(停止/再生、次/前の曲)をしても、iTunesに反映されない。(アクティブなウインドウがiTunesになっていないと、それらの操作ができない)

・パソコンでは、TB308Kの電源を入れる前にすでに立ち上がっているソフトはパソコンのスピーカーから音が出力されるが、TB308Kの電源を入れた後に立ち上げたソフトはTB308K側から出力される。(面倒くさくもあるが、これを利用して逆に音の振り分けをすることも可能)

・マイクも付いているのでハンズフリーで音声チャットとかもできるようだ(試してないが。Skypeの設定でTB308Kのマイクが認識されることは確認)

・TB308Kがオンになっている間は、トップ画像のような青色LEDが5秒に1回の間隔で点滅する。家で使う場合には気にならないが、外で使いたい人は気になるかもしれない。気になるようならテープやシールでその前面を覆うのも手だ。オーディオテクニカのATH-ANC7の青色LEDの明るさが気になった私はシールでLED発光面を覆っい、光を抑えた。

Amazonの方では品薄のようだが、多摩電子工業の公式楽天ショップではまだ売っているので、こちらから買うのもありか。




(abcxyz)

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